研究者夫婦の0歳児育児生活【研究活動編】

601夫婦🐻🐤です。

私たちは夫婦ともに博士課程を終えたアラサー夫婦です。
妻🐤が博士課程を終えたと同時に結婚し、現在、絶賛0歳児の子育て中です。
今回は、研究者同士の夫婦が0歳児育児の中で、どのように研究活動を行っているのかについて書いてみようと思います。

▼この記事は以下のような方向けです

①0歳児の育児をしている研究者夫婦の研究活動に関心がある方
②パートナーや配偶者が研究者である、もしくは研究者同士のカップルの方
③研究者がどのような子育て生活をしているのか関心がある方


▼0歳児を育てる研究者夫婦の1日の流れが知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

夫🐻の場合

『研究者夫婦の0歳児育児生活【1日の流れ編】』でも少し触れたのですが、僕の研究活動については、子どもが産まれてからあまり変化はありません
単純に時間だけを比較すると、研究に充てる時間自体は少し減ったのですが、研究に充てられる時間が朝と夜に限定されたことによって、以前より効率的に時間を使えるようになったと思います。
あまり頭を使わない単純作業や論文や本を読む作業は、隙間時間に行うようにして、文をまとめるなど頭を使う作業を朝と夜の時間に行うようしています。

また、学会に参加したり、学会発表や論文投稿も変わらず行っていますし、研究費を得るための研究活動なども行っています。
そのため、学会で土日家を空けたり、色々重なったときには土日に家でパソコンを開いたりすることもあります。
その代わりというとなんか違う気がするのですが、食器洗いや子どものお風呂など、自分に出来る家事や育児は率先して行っています。
僕が研究活動に熱心に取り組むことが出来るのは、妻の理解と協力があってだなと思っています。

妻🐤の場合

前回の記事でも触れましたが、私の研究活動は子どもが産まれてから、かなり減りました
しかし、まとめておきたい論文は何本か妊活中に投稿して、妊娠中に書き上げましたし、学会発表(オンライン)も行いました。
それらのおかげでやりきった感があるのか、それとも本能的なものなのか分かりませんが、子どもが産まれてから、あまり研究意欲が沸いていません(笑)
そのこともあって、私が研究活動に割く時間はかなり減りました。

ただ、上記した学会発表なのですが、実は、申し込みは妊娠中だったのですが、発表は出産後でした。
仕事をしているわけではないし、妊娠中から少しずつ準備していれば大丈夫だろうと思っていましたが、やはり初めての育児でなかなか時間が取れず、
発表前は育児のみ行って、ご飯はお惣菜を頼るなど、家事はほぼすべて夫にお願いしていました。
このとき改めて、自分の研究活動に理解のある夫で良かったな、と思いました。

私の今後の研究活動についてですが、個人的には子育てが落ち着くまではそこまで積極的に行わなくてもいいかな…と思っています。
正直、今は子育てが楽しいですし、長い人生でみると、子どもとじっくり関わることが出来る時間はものすごく短いと思うので、その時間を大切にしたいなと思います。
そして、子育てがひと段落してから、また研究活動に取り組んで、そのときにキャリアを積みたいと思うのであれば、キャリアを積むことを考えていこうかなと思います。
ただ、やはり本を読んだり論文を読んだり、知識を得ることは楽しいなと感じるので、それは今後も続けていきたいと思います。
また、院生時代自分の研究分野の文献ばかり読んでいたため、久々に分野外の本を読み、それがすごく楽しく、育児中の息抜きになっています。
(本当は学会も参加したいですが、徐々にオンラインではなく、対面が増えてきており、参加へのハードルが上がっています…。対面が出来るようになったのはとても良いことなんですけどね。)

さいごに…

以上、私たち夫婦の研究活動について書いてみましたが、そんなに特筆するような内容でもなかったなぁ…と思ったり(苦笑)
私たちのスタイルはあくまで一例で、正しいとか正しくないとかはないと思いますし、夫婦によってさまざまだと思います。
また、私たち研究者は、たくさん論文を書いたり学会発表をしたりすることで、今より良いポストに就職できる可能性が高く、それが結果として家庭のためになるので、
我が家では、今は🐻にたくさん研究活動をして貰っているという側面もあります。

どんな生活リズムが良いのかは分かりませんが、今の生活スタイルは夫婦で話し合って決めたことですので、夫婦双方が納得していることが大切だと思います。
かなりニッチな内容なので、どのくらい需要があるのかわかりませんが(笑)
私たちの生活スタイルの公開が、少しでもどなたかの参考になれば幸いです。

🐤のひとりごと(女性研究者と出産について思うこと)

実際に子どもを産んで思いましたが、女性研究者が出産をするとなると、やはり研究活動はしばらく休むことになるなと思いました。
私は今研究意欲があまり湧いていないため、研究活動の時間が減っていますが、もし意欲があったとしても、やはり育児をしながら研究活動を行うことはかなり難しいなと感じます。

女性が研究者を目指した場合、博士課程をストレートで終えたとして、その時点で27歳。
そこからキャリアを積んでいって…となると、出産をしたい時期とキャリアを積みたい時期が重なります。
ですので、女性研究者で若いうちにたくさん業績を積んでキャリアを積みたい!となると、出産に二の足を踏んでしまうのは当然な感情なのかなと思います。

『大学や企業(の研究職など)に就職して1年以上勤務し、育休を取得して復職する』という手段であれば、研究活動の時間を確保できるかもしれませんが、
博士課程を終えてすぐに育休を取得できるような大学のポストに就ける可能性はほとんどゼロに近いと思います(企業は分かりませんが…)。
そのようなポストに就くためには、業績をたくさん積む必要がありますので、子どももキャリアも諦めたくない!という若手女性研究者は、博士課程在籍中にかなりたくさんの業績を積んでおく必要があると思われます。
また、私の身近にいるお子さんがいらっしゃる女性研究者の方は、大学のポストに就いてから30代半ばで出産されている方が多く、ご実家の近くに住まれてる方もいらっしゃいます。
20代後半~30代前半で出産された方は、やはり専業主婦のような形になっている方がほとんどです。

あと…
こんなこと言ったら女性研究者の方々に怒られるかもしれませんが、女性研究者ってあまりモテないんですよね(苦笑)
私の実体験なのですが、以前友人の異性の友人数人と飲む機会があり、友人が「🐤は○○大学の博士課程なんだよ!」と紹介してくれたときに、
「えっ、○○大学?博士?ヤバ」という反応で、私の被害妄想かもしれないんですが、引いたように見えたんですよね(泣)
でも実際問題、女性の社会進出が当たり前になってきたとはいえ、いまだに高学歴な女性はあまり好まれない風潮があると聞きますし、そもそも研究者は男女問わず出会いの場がかなり少ないな~と思います。

私の周りで結婚している女性研究者は、たいてい研究者同士で結婚しているか、大学時代から交際していた相手や古くからの友人と結婚しており、
それ以外の出会いで結婚している人はかなり少数派で、長らく恋人がいない人も多いです。
そう思うと、女性研究者の結婚・出産ってなかなか大変だな~と思います。

気付けばひとり言が本来の記事より長くなってしまいそうな勢いになってしまいました(笑)
つらつらと自分の考えや自分の周囲の状況を書き連ねただけで、何の解決策も見いだせていないですが、とある若手女性研究者🐤のひとり言でした。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。

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